こんばんは。
長屋愛好家のM1安田です。
七夕の夜に一人研究室で明日までのコンペに勤しんでいます。
少し寂しいので研究室のブログを書きます。
まずはじめに、初めに出てくる彼は市大都市計画研究室M1の中井君です。
かくかくかくしかじかじかじか..........
の理由で現在M1は彼一人です。
みなぎるセンスの持ち主で、センター分けの髪のコシが彼の調子のバロメータです。
彼も寂しいので、よくとなりのうちの研究室に遊びにくるので
ここらで紹介しておきました。
そろそろ、本題に。
もう大分昔になりますが、5月29日に関西で唯一残る池辺陽の立体最小限住宅(No.32)に見学に行ってきましたのでその報告をさせて頂きます。
ちなみに、池辺陽(これで「きよし」と読みます)を皆さんはご存知でしょうか?
戦後に活躍した建築家・研究者で、立体最小限住宅に代表されるモジュール研究や
モダンキッチンや家具の設計から大規模な集合住宅計画や
東大の宇宙空間観測所に見られるようなユニットデザイン等の設計で知られ
事務所を持たず、教授としてあまたの委員会で報告書を残した方です。
市大の学生は、横山先生の建築計画の授業で必ず彼の名前を知ります。
個人的に、池辺陽が好きなのでゼミ係の権限を行使し、勝手に企画してゼミの予定にぶち込みました。
これが、とりあえず南側立面。ちょっと狭いのでいい写真が撮れませんでした。残念。
じゃーん!!
中に入ると早速立体最小限の真骨頂。段差です。
このお宅では、カラーボックスを横に倒して収納にしうまく段差の圧迫感を消していますね。
ちなみにこのあと、このカラーボックスが某N原先輩の餌食になることはだれも知る由がありません。
上の写真に映っていたダイニングテーブルから南側を見ています。下の空間の天井高が低く、壁無しにも室が絶妙に仕切られています。ちなみに下の室の天井高は1875しかありません。
しかし、まあ人が多いw
なんてったって立体最小限にゼミ生全員で行ってますからね。そらどこ撮ったって人映りますよ。
どーんと。
これが2階に上がる階段の一番上から見下ろした写真。先ほどとは打って変わってすばらしい開放感!
奥におられる横山教授の横にいるのが家主の伊藤喜久さんです。
この家は伊藤さんが20歳すぎの頃(なんと1955年)に池辺さんに自らお願いをして建てたそうです。なんというデザイン感度の高さ!!
当時はここでピアノ教室をされていたそうで、このときも演奏して頂けました。
見所はまだまだあります。
これが階段のでティール。
手すりも細部までこだわりが感じられます。
踏み面がぎりぎり見える所まで横の材を細くして、階段の圧迫感を減らし、なおかつ見た目のリズムを与えています。にくい演出です。
とここで、教授から
「暗いし、カーテン取っちゃおうよ」の一言。
こーいうときに頼りになるのが、最近ダイエットに成功し浮かれているM1の竹嶋です。
言われるがままに、カーテンをはずしていきます。このときはさぞかし腹の肉がつっかえて邪魔になったことでしょう。
さて、カーテンを外してみると、東側から光が燦々と降り注ぎます。
先ほどの写真との違いがわかるでしょうか....
窓の意匠もシンプルに縦のラインを強調し、空間の広さを演出しています。
外から見るとこう。木構造で細く軽い表現を徹底しています。
そのころ、某N原先輩がカラーボックスを壊し肝を冷やしていたことを、空間の広さに目がいっていたみんなは知る由もありません。(某N原先輩はその後、娘さんに許して頂きことなきを得ました。申し訳ありませんでした。)
そんなこんなで、今季初の学校の外でのゼミはおわりです。
今後もゼミ係として、色んなゼミを企画していこうと思っているので、よろしくお願いします。
では、
短冊に願いも書けたので
そろそろ、コンペに戻ります。
皆さんよい七夕を。。。
0 件のコメント:
コメントを投稿